Division By Zero

ゼロで割る

Spyder3 Expressで複数のディスプレイをキャリブレーションしたい

写真の印刷をする際に、ちょっと違うかなと感じたこともあり、ディスプレイのキャリブレーションをしたくて、3年前にSpyder3 ExpressというモニタキャリブレーターをUSアマゾンから購入した。その後、ディスプレイを追加して、色の違いが気になることもあったが、そのまま利用していた。モノを整理していたら、このキャリブレーターが見つかったので、サブのディスプレイもキャリブレーションしてみようと思い立った。

ところが、このExpressという廉価版はマルチディスプレイに対応していないようだ。検索して調べてみたところ、具体的には、

  1. メインディスプレイ側のみでしか、キャリブレーションアプリが動作しない
  2. ロードされるプロファイルがメインとサブと同一のもの

ということらしい。

一つ目の制限はメインディスプレイのプロファイルを別名保存した後で、それをとり外した状態でPCを起動することで回避できる(当方の環境では「画面の解像度」パネルでメインを移してもだめだった)。なお、プロファイルは下記フォルダに生成される。

%SystemRoot%\System32\spool\drivers\color\

二つ目の制限は、「色の管理」で、ディスプレイ毎に作成したプロファイルを「既定」に設定することで回避できた。つまり、Spyder3Utilityが作成するプロファイル名がSpyder3Express.icmというファイルで固定されていることだけが問題だったのか、あるいはWindows7だとうまくいくだけなのか。

Windows7はディスプレイ毎にプロファイルを設定できるが、反映させるにはアプリが必要だ。Spyder3 Expressの場合は、スタートアップフォルダにあるSpyder3Utilityが起動する際に、ディスプレイアダプタに反映してくれる。

また、ディスプレイアダプタのドライバがOSに既定としてセットしたプロファイルを反映させるのを防いでしまうこともあるようだ。その場合は個別に対応する必要がある。

全く同じとは言えないまでも、ディスプレイ間の明らかな違和感はずいぶん減った。うまくいったので今日はこれで終了!