Division By Zero

ゼロで割る

POFについて少し調べてみた

POF(Plastic Optical Fibre)というものについて少し調べてみた。

A simple sharp blade can be used to cut POF, without the need for polishing afterwards.

http://www.micrel.com/_PDF/Ethernet/White%20Paper/Ethernet%20Over%20POF.pdf

まず、POFは簡単に切断でき、切断面を磨く必要がない。GOF(Glass Optical Fibre)では、少なくともこんな道具が必要で、素人には敷居が高い。

The use of 650nm red light (LED) makes it completely safe. This safety feature brings additional benefits to the installer, as red light can be easily seen by the human eye to diagnose if the link is good.

http://www.micrel.com/_PDF/Ethernet/White%20Paper/Ethernet%20Over%20POF.pdf

1000BASE-SX等の光源はレーザーなので、直に覗くのは危険だ。

確かに、オーディオ用の光デジタル端子で使うファイバーはプラスチック(アクリル)で、光源はLEDだ。「曲げ」に対してもGOFより数段強いことも想像できる。

A bus protocol called Media Oriented Systems Transport (MOST) led by car manufacturers Damlier Chrysler, BMW and Audi was devised in the late 90’s to meet the rapidly increasing in-car data bandwidth. MOST25 offers 25Mbps and more recently MOST50 up to 50Mbps data bandwidth using POF as the physical media.

http://www.micrel.com/_PDF/Ethernet/White%20Paper/Ethernet%20Over%20POF.pdf

車載ネットワークでCANと並んで利用されているMOSTではPOFが利用されている、とのことだ。原文は省いたが、エアバッグやシートベルトの制御等など安全性が要求されるところにも利用されているらしい。

通常、1000BASE-SX等で使用する光ファイバーはGOFだが、このようなPOFのものもある。100BASE-FXであれば、最初からPOFを前提とした製品もある。

メタルケーブルを利用したLANは配線には便利なのだが、いまのところ10GBASE-Tが限界とみられているようだ。もちろん、高品質のケーブルを利用するなどすれば、技術的には可能なのかもしれないが、シールドでケーブルが太くなったり重くなることや、ポート付近の端子間の電磁干渉など、ハードルが高そうだ。

一方でメタルケーブルは同時に電力も供給できるというメリットがある。Thunderbolt(Light Peak)が未だに光ファイバー規格を策定できていないのもわかる。一度、POFに光があったようなのだが…

Light Peakは光インタフェースなので,伝送媒体に光ファイバを利用します。その際に,石英ガラス製の光ファイバに加え,軽量で安価なPOFの採用を進めようという動きが出ています。

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/TOPCOL/20101112/187361/?P=1

なんとなくPOFというキーワードを取り巻く世界がわかったような気になったので、今日はこれで終了!