「アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか? 」を読んだ
日経の書評でこの本の存在を知った。それほどイスラエルのことを知っているわけではないのだが、それでも何度か訪れた国でもあり、知人もいることで気になって読んでみた。
アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?
- 作者: ダン・セノール,シャウル・シンゲル,宮本喜一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/05/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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原題は「START-UP NATION」。「アップル、グーグル…」は日本で付けたのだろう。邦題から、よくあるSteeve JobsやFaceBookについて書かれた本のような内容やテンポを期待すると、少し読みづらく、固い本だ。Amazonの書評でも同様の感想が目立つ。
内容は、訳本の副題にある「イノベーションが次々に生まれる秘密」の解説であり、
- 建国の悲願
- 小さな国土、周囲を非友好国に囲まれた緊張感
- 兵役、予備役の経験と人的ネットワーク
- 政府主導による産業の育成
などを主な要因としているのだが、あまりピンと来なかった。知ってる人が、「予備役」に出たという話を聞くことはあるが、その程度。自分が付き合うごく狭い範囲だと、シリコンバレーやバンガロールの人たちとあんまり変わらない。
「もしテロリストがその地域に潜入したら、そこには責任を負っている中隊の部隊長が待ち受けています。イスラエル以外の国で、果たして何人の二十三歳の若者がこの種の重圧と日々付き合っているのか教えてほしいくらいです」
前線でなすべき決断に比べれば、ビジネスなど容易いということなのだろうが、やはりリアルなイメージがわかない。自分、イスラエル通にはほど遠いな、と。
著者はあとがきで、
本書はイスラエル経済の絶頂期の姿を捉えたスナップ写真なのか。それとも、イスラエルの魔法はまだ続いているのか。
という問いに対して2011年5月の時点では「健在」と答えている(原書は2009年の出版)。これが、建国以来、政治的・軍事的立ち位置がさして変わっていないことによるものなら…
得意な分野ではないなと感じたので終了!
- 作者: Dan Senor,Saul Singer
- 出版社/メーカー: Grand Central Publishing
- 発売日: 2011/09/07
- メディア: ペーパーバック
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