Division By Zero

ゼロで割る

ファイルをうっかり上書き・削除してしまったときのためのメモ

環境によって若干異なると思われる。以下は、Windows7とOffice 2007の組み合わせでのメモ。フォルダ名等はデフォルトのもの。

基本は「ごみ箱」をあさる、のだが、

  • 通常、ファイルを削除するとファイルは「ごみ箱」に移動するだけだが、USBメモリなどのリムーバブルデバイス、共有フォルダでは、直接削除されてしまう

削除時に「完全に削除しますか?」と聞いてくるはずだが、何も考えずに「はい」としてしまうことも多い。ちなみに「ごみ箱」の中のファイルは、同じ名前のファイルをさらに捨てても上書きされることがない。このあたりはよくできてる。

「ごみ箱」がだめだったら、

  • 保護設定が有効なドライブでは「以前のバージョン」で取り出す

保護設定はC:のみがデフォルトで一日に一度シャドウコピーが作られる。「ごみ箱」に比べると認知度はかなり低いと思われるが便利。

「ごみ箱」も「以前のバージョン」もだめな場合は、いわゆる復旧ツールの出番となるのだが、ファイルシステムの仕組みからすると、同じ名前で保存した場合はほぼ復旧できないと思われる。逆に、削除してしまっただけであれば、復旧の見込みはある。

続いてMicrosoft Wordの基本。

  • 自動保存はWordアプリが異常終了したときのもの

%APPDATA%\Microsoft\Wordにデフォルト10分間隔で保存されるが、アプリ終了時に「保存しない」を選択した場合は、これらも削除される。

さらにOutlookの添付の直接編集。

  • 添付ファイルのプレビューや、添付ファイルを開くと、 %LOCALAPPDATA%\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files\Content.Outlookの下のXXXXXXXXにファイル名、ファイル名(2)のように二つコピーされる。閉じると完全に削除される

同名のファイルが既にXXXXXXXXにある場合は、(3)、(4)のように変更される。つまり、別の同名ファイルで上書きされることはない。添付のWordファイルを直接編集しているときに、PCがクラッシュした場合、仮にOutlookから元のメールが開けなくても、あるいは、元のメールの添付が元のままでも、上記フォルダをあされば、目的のものが見つかるかもしれない。自動保存も有効なはず。

以前のバージョンのWindowsではどうだったか定かではないが、Windows7とOffice 2007の組み合わせでは、Outlookの添付は「読み取り専用」で開かれ、変更時の保存では必ず保存先を聞かれる。元の添付を上書きしてオリジナルを紛失する、ということはないはずだ。

メールを新規作成して、ファイルを添付した場合、そのファイルはXXXXXXXXにコピーされる。コピーは、メール自体が保存されるまで、残る。メールを保存せずキャンセルした場合は完全に削除されてしまう。

意外に長くなったが、終了。